坐骨神経痛

今回は坐骨神経痛について書いていきます。

坐骨神経痛そのものは病名ではありません。足腰やお尻の痛み・しびれ・筋力の衰えなどの症状を総称して坐骨神経痛と呼びます。

坐骨神経(脚の太ももに向かう神経)が圧迫することで、脚の痺れが生じる状態を言います。

目次

坐骨神経痛の症状

腰やお尻から太ももにかけての痛み、しびれが常にある

  ・左右のどちらか片側に起こることが多い

  ・太ももの外側や裏に多い

少し歩くと足が痛くなり、休み休みでしか歩けなくなる

体を動かした時(特に前かがみになった時)に、脚のしびれや痛みがひどくなる

  ・靴下を履けない、靴紐を結べないなど

重症の場合は安静にしていても、お尻や足が激しく痛んで眠れない

稀に両側の脚に症状が出ることもある

坐骨神経痛の原因

坐骨神経痛を引き起こす原因には様々な病気がありますが、主に腰部脊柱管狭窄症腰椎椎間板ヘルニアの2つが原因となります。悪化すると歩行困難など重篤な症状につながる危険性があるため、痛みが1週間以上続く場合は早めに医療機関の受診をおすすめします。

腰椎疾患以外が原因の場合は下記の病気が考えられます。

  • 中毒性疾患(アルコールなど)
  • 帯状疱疹
  • 糖尿病
  • 下肢の動脈閉塞
  • 子宮内膜症など産婦人科疾患

坐骨神経痛の治療方法

治療には大きく分けて保存的治療手術がある。

保存的治療の種類

  • 痛み止めの内服薬、貼付薬
  • 神経ブロック
  • 理学療法:運動やストレッチによって改善することがある

◎ 保存的治療の詳細
内服薬、貼付薬:日常生活に支障が出ない程度の痛みであれば痛み止めを使用して様子を見る
・非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

   ・カルシウムチャネルα2δリガンド
    ・セロトニンノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)
神経ブロック:坐骨神経の周囲に局所麻酔薬を注射して痛みを緩和させることを目的とする
   ・根本治療ではないため、繰り返し行われる場合がある

理学療法:温めたり、筋力をつけたりすることで症状を抑える

◎ 手術
手術は以下のようなときに行う

・保存治療が効かない
・神経の障害によって、筋力低下や排尿の障害などがある
・原因が画像検査ではっきりしており、手術による改善効果が見込まれる

坐骨神経痛を「早く治す」には

生活の中で意識すべきことは

  • 正しい姿勢をキープする
  • 体を温かくする
  • 腰回り〜お尻の運動をする

などで、腰回り〜お尻の血流を良くすることが大切です。また、ストレッチにより固まった筋肉をほぐして血流を良くすることで、冷えも改善され、痺れや痛みが楽になります。

さらに、「腹筋」で体幹を鍛えることも坐骨神経痛の改善につながります。

坐骨神経痛の人が「やってはいけないこと」

  • 体を動かさない
  • 体を冷やす

痛み、しびれが辛いからといって、湿布薬や鎮痛剤のみでケアするのは良くありません。体が冷えて血流が低下すると、痛みやしびれが悪化します。

普段から適度な運動やストレッチなどをすることで、体を温めてコリをとりましょう!

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