脊柱管狭窄症

今回は、脊柱管狭窄症について書いていこうと思います。

目次

脊柱管狭窄症とは

脊柱管狭窄症は、背骨内部の神経や脊髄の通り道である脊柱管が狭くなることによって、腰痛や下肢の痛み、しびれなど様々な症状が現れる病気です。

みなさん背骨はよく知っていると思います。背骨は人間の体を支えてくれるとても重要な骨です。

その背骨の全体を脊柱(せきちゅう)といい、その一つ一つを脊椎(せきつい)といいます。

脊椎は、

  • 頚椎7個(首)
  • 胸椎12個(胸)
  • 腰椎5個(腰)

腰椎の下に仙骨、尾骨と続きます。

正常では頚椎は前へのカーブ(前弯)、胸椎は後ろへのカーブ(後弯)、腰椎は前へのカーブ(前弯)のように、S字のカーブを描くようになっています。

脊柱管とは、脊柱のうしろにあるトンネルのようになっている神経の通り道をいいます。

この脊柱管が何らかの原因で狭くなってしまう障害が脊柱管狭窄症です。

症状

⭕️ 間欠性跛行

⭕️ お尻から足にかけての痛み

⭕️ 脚のしびれや異常な感覚

⭕️ 腰の痛み

⭕️ 頻尿、残尿、失禁などの排尿排便障害

⭕️ 脚の脱力感

特徴としては、座っている時はあまり痛みや痺れの症状は出ず、立った状態や歩いていると症状が出ます。

原因

加齢、労働、あるいは背骨の病気による影響で変形した椎間板と、背骨や椎間関節から突出した骨などにより、神経が圧迫されます。

症状緩和のために日常生活でやってほしいこと

軽いウォーキング

もし症状が悪化するのが怖くて、普段から動かないでいるという方は、軽いウォーキングから始めてみましょう。

無理せず自分のペースで構いませんが、この時のウォーキングのコツは、前に出す足ではなく後ろの足を強く意識して歩いてみましょう。

つまり、ペタペタと足音を立てて小さい歩幅で歩くのではなく、後ろ足のつま先で地面を蹴ることにフォーカスするのです。

ポイントはただ歩くのではなく、後ろ足でしっかり蹴ることで、股関節前面から太もも前側が伸びることが目的になります。

太もも前側のストレッチ

もうひとつしてもらいたい事が、太もも前側のストレッチです。

まずは無理をしない程度に、太ももの前を片側ずつ伸ばしていきます。

人によって、体の硬さはそれぞれなので、ちょうど良いと思うくらいの強度で行う様にしてください。

くれぐれも、やりすぎや強度のかけすぎは逆効果の恐れがあるため、注意しながら行ってください。

脊柱管狭窄症の人がやってはいけないこと

長時間の座り姿勢の習慣化

長い時間同じ姿勢で座っていることは、脊柱管狭窄症にとってはかなり不利に働きます。

理由は、腰椎前面に付着している大腰筋(だいようきん)という筋肉が固まってしまうことにあります。

この筋肉は座り姿勢の際、上半身が後ろに倒れないように常に緊張しているため、座り姿勢が長くなると、緊張状態が長くなってやがて固まってしまうのです。

そうすると、立ち上がったときに大腰筋が伸びなくなって、結果腰椎を前方向に引っ張ってしまい、脊柱管に負担をかけます。

長い座り姿勢→立ち上がりの動き→長い座り姿勢→立ち上がりの動き

この繰り返しで、ますます症状が悪化してしまいます。

腰を動かすハードな運動

脊柱管狭窄症の人が腰にむやみに負荷をかけてしまうのはNGです。

体幹の大きな屈伸、そして腰にひねりを加えるような激しい運動は絶対に控えましょう。

前傾姿勢が続く作業

例えば庭の草むしりや、ガーデニングなどは、体幹の前傾姿勢を余儀なくされるため、気を付けなけれないけません。

これも長時間の座り姿勢同様、大腰筋に大きな負荷をかけてしまいます。

それでも、どうしても好きで辞められないという方は、30分に一度必ず休憩を取って、体を伸ばしたり、膝の屈伸やもも上げをして、大腰筋を定期的に動かしてあげましょう。

まとめ

脊柱管狭窄症を治す、症状を緩和させる最大のポイントは、やってはいけないことと、やるべきことを明確に分けて、それを正しく実行する事に尽きます。

そしてそれを継続すれば、少しずつではありますが、確実に変化の兆候が現れてきます。

ウォーキングする前にストレッチをしておくと、より効果的になります。

少しでも快適な生活を送れるように、自分の体を労わってあげましょう。

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