寝違え

寝違えとは、首や肩の筋肉に炎症が起こって痛みを感じること(軽い肉離れ)です。

誰しも一度は、“朝起きたら首が痛くて動かせない” という経験があるのではないでしょうか?

寝違えた状態とは、首や背中に不自然な力が長時間加わることによって起きた炎症のことで、
寝違える原因はいくつか挙げられます。

目次

【原因】

▷ワキの神経障害
寝違えた際は首が関係していると考えがちですが、じつはワキのえきか神経と呼ばれる場所が圧迫されることで痛める場合もあります。
ワキと首を支える筋肉は直結しているため、この部分が血行不良になると首が傷みます。

枕が合っていない
枕が合っていないと熟睡できないだけでなく、首に負担が掛かり、寝違える原因になります。

ベッドが柔らかすぎる
ベッドの固さの好みは個人差がありますが、あまり柔らかすぎると体が沈み込んで寝違えの原因にもなります。寝返りが打てなかったり、体が沈み込むことで一部に圧力が掛かってしまうのです。

疲労やストレスで筋肉が緊張状態にある
本来、人は寝ている間に体の筋肉がゆるみますが、緊張やストレスを感じて眠りが浅くなることで筋肉が緊張状態になってしまいます。
その状態で就寝すると筋肉に負担が掛かり、その結果寝違えてしまう場合があります。

飲み過ぎ
アルコールを大量に飲んで眠ると、完全に熟睡して朝まで寝たままの状態だったことはありませんか。
人は、体の歪みを取るために寝ている間に寝返りを打ちますが、飲み過ぎて寝てしまうと寝返りをしないで朝を迎えてしまう可能性が高いのです。

【寝違えた時にやってはいけないこと】

強くマッサージする
つい痛む部分をマッサージしがちですが、素人が触ると悪化する場合も。
とにかくなるべく触らないようにしましょう。

お風呂で暖める
シャワーなどでほぐそうと暖めるのはNGです。
寝違えは炎症なので、暖めるよりも冷やすほうが正しい治療法です。
冷湿布やアイスノンを使用しましょう。

【寝違え予防のために日頃からできること】

日常的なストレッチには、体を柔らかくする効果があるとされています。

肩や首が凝り固まりがちなデスクワークの合間や入眠前など、ストレッチを日常の習慣に取り入れるようにしましょう。特に、背中から首にかけて柔らかくする前屈運動や腕を回す運動などがおすすめです。

ストレッチは寝違え予防のための体作りのひとつですので、継続的に行うことが大切です。寝違えが起こっている時は無理なストレッチを行わず、安静にするようにしましょう。

身体の冷えは血行不良に繋がるとされています。したがって、日頃から冷え対策をすることも寝違えの予防策のひとつ。

特に要注意なのは、知らない間に身体を冷やしてしまう夏場のエアコンです。寝ている間に寒くなりすぎないよう、タイマー機能を活用するなど工夫して設定温度の調整に気をつけましょう。

また首回りを冷やさないように、掛布団を首までしっかりかける、冬場はウォームネックを使うなどの対策を行うことも大切。しかし、首周りを温めることは寝違え予防として効果がある一方、熱がこもると寝付きに影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。

寝違え予防の大きな要素となることのひとつが寝具選びです。寝違えを起こさないために、首や肩に負担をかけない寝具を選ぶようにしましょう。

特に首を支える枕選びは重要です。理想の枕の形は、首のカーブに沿って頭をしっかりと支えてくれるタイプのもの。高さや硬さなど、自分の身体にフィットするものを選びましょう。

また、身体全体を支えるマットレスも寝違えと関係のある寝具です。
柔らかすぎても固すぎても、不自然な沈み方をして身体の一部に大きく負担をかけることになります。
身体全体に圧力を分散できる高反発マットレスは、睡眠時の身体への負担を軽減します。

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